同心は、今で言えば「警察官(公務員)」や「刑事(捜査担当)」に近い存在です。
江戸時代、町奉行所(まちぶぎょうしょ)に所属し、町の治安維持・犯罪捜査・逮捕などの実務を担当していました。
時代劇では十手を持って犯人を追い回す姿が目立ちますが、
「結局、同心って何者?」
「岡っ引きとは違うの?」
と疑問に思いませんか?
実は同心の立場を現代で例えると、江戸時代の治安システムがグッと身近に理解できます。
「与力は部長、同心は課長、岡っ引きは業務委託?」のように、会社組織に置き換えるとスッキリしますよ。
この記事でわかること
- 同心を現代の職業に例えてわかりやすく解説
- 町奉行・与力・岡っ引きとの違いを会社組織で比較
- 同心の仕事内容(何をしていたか)を具体例で理解
- 意外と知られていない同心の給料事情
- 十手の役割や「どこまで権限があったか」も整理できる
同心ってどんな人?まずは基本を押さえよう
一言まとめ:同心は、奉行所に所属する“公式の捜査官(武士)”でした。
同心(どうしん)とは、江戸時代に町奉行所で働いていた役人のことです。
町の治安を守り、事件を調べ、犯人を捕まえる実務担当でした。
ポイントはここ👇
✅ 同心=公務員(奉行所の正式メンバー)
✅ 身分=武士(御家人クラスが多い)
✅ 役割=捜査・逮捕など現場の実働部隊
「町を守る仕事」という意味では、現代の警察とかなり近い存在です。
同心はなぜ必要だった?江戸は“超大都市”だった
一言まとめ:江戸の治安は、少人数の同心だけでは回らなかったからです。
江戸は最盛期になると、人口100万人規模の巨大都市でした。
今の日本で例えるなら…
✅ 東京23区クラスの大都会
でも当時は
- 防犯カメラなし
- スマホなし
- 指紋照合なし
- 住所管理も今ほど厳密じゃない
つまり治安維持は、今よりずっと大変。
そこで奉行所は同心を使って、町のトラブルを処理していました。
同心は今で言うとどんな職業?
一言まとめ:同心は「警察官+刑事」を合わせたような存在です。
同心を現代で例えるなら、だいたいこの3つの要素を持っています。
| 江戸時代 | 現代の相当職 | 共通点 |
|---|---|---|
| 同心 | 警察官(交番) | 町の巡回・治安維持 |
| 同心 | 刑事・捜査員 | 事件の捜査・聞き込み |
| 同心 | 公務員 | 役所所属で公式に動く |
つまり同心は
「事件が起きたら動く人」でもあり
「普段から町を見張る人」でもありました。
現代との最大の違い:十手と逮捕権(権限の強さ)
一言まとめ:同心は“役所の権限”を持ち、強制力がある立場でした。
同心の象徴といえば…
✅ 十手(じゅって)
これ、武器っぽく見えますが、実は
✅ 奉行所の権限を示す「証明書」
みたいな意味もありました。
現代で言うと…
✅ 警察手帳+逮捕権の証
同心は公務として動いているので、岡っ引き(民間人)よりも立場が強いです。
町奉行・与力・同心・岡っ引きの違いを会社組織で例えると?
一言まとめ:与力は部長、同心は課長、岡っ引きは業務委託スタッフのイメージです。
江戸の治安組織を会社に置き換えると、かなり理解しやすくなります。
| 江戸時代の役職 | 現代の会社組織 | 身分 | 給料の出どころ | 主な役割 |
|---|---|---|---|---|
| 町奉行 | 支社長・事業責任者 | 旗本(武士) | 幕府 | 治安全体の統括 |
| 与力(よりき) | 部長 | 旗本(武士) | 幕府 | 指揮・管理 |
| 同心(どうしん) | 課長・係長 | 御家人(武士) | 幕府 | 現場捜査の実務 |
| 岡っ引き | 業務委託・協力者 | 町人(平民) | 同心から | 情報収集・捜査協力 |
| 下っ引き | アルバイト | 町人(平民) | 岡っ引きから | 雑用・手伝い |
つまり指揮系統はこう👇
町奉行 → 与力 → 同心 → 岡っ引き → 下っ引き
✅ 同心は“現場責任者”ポジション
って感じです。
同心の仕事内容を現代の職業で例えると?
一言まとめ:同心は、巡回・捜査・逮捕まで全部やる「現場の警察」でした。
同心の仕事はかなり幅広いです。
具体的な業務内容(現代職業で例えると)
①町の見回り=交番勤務・巡回警備
町を歩き、不審者やトラブルをチェック。
現代のパトロールに近いです。
②聞き込み=刑事の地道な捜査
目撃者や町の人から情報を集めます。
ただし江戸は情報が“人づて”なので、ここが超重要でした。
③犯人捜索=捜査チームの追跡
逃げた犯人を探す、張り込みをする、追い詰める。
現代の刑事ドラマに近い動きです。
④逮捕・連行=公務としての強制力
同心は役所の人間なので、逮捕や連行を行えます。
これが民間の岡っ引きとの大きな差ですね。
⑤書類仕事=役所の事務処理
意外と大事なのがここ。
事件を解決したら
奉行所に報告し、記録を残す必要がありました。
豆知識:江戸の捜査は「現場100回+書類地獄」みたいな面もあったと言えます。
同心の給料は今で言うと?(石高・手当のイメージ)
一言まとめ:同心は“安定はあるけど裕福ではない公務員”に近いです。
同心は武士なので、基本的に幕府から給料が出ます。
ただし「大名みたいに豪華」ではなく、同心はどちらかというと…
✅ 生活は堅実でカツカツ寄り
になりやすい立場でした。
江戸の武士は「体面」が大事なので、収入以上に出費も増えがちだったのがポイントです。
※現代換算をより詳しく知りたい人はこちら👇
→ 侍の給料はいくら?石高制度を現代の年収に換算してみた
同心と「捕物帳(とりものちょう)」の世界
一言まとめ:同心が活躍する“捕物(とりもの)”は江戸の捜査ドラマそのものです。
時代劇でよく見る
- 「御用だ!」
- 「逃がすな!」
- 「てめぇ、観念しろ!」
みたいな捕物の主役は、基本的に同心です。
この“捕物文化”があるからこそ、同心は江戸のヒーローとして人気になったんですね。
豆知識:江戸の捜査は科学じゃなく「人情と情報戦」。だから捕物帳がドラマとして成立しました。
同心にまつわる豆知識(意外な話)
一言まとめ:同心は“かっこいい役”の裏で、かなり泥臭い仕事もしていました。
豆知識① 同心の仕事は「事件」だけじゃない
同心は大事件だけでなく、
- 小さな揉め事
- 近所トラブル
- 迷惑行為
みたいな“町の困りごと全部”に対応することも多かったです。
現代で言えば
✅ 生活安全課っぽい仕事
もやってた感じですね。
豆知識② 同心の強みは「町の顔が分かること」
江戸は人の出入りが激しいですが、同心は担当エリアの顔を覚える必要がありました。
現代の交番のお巡りさんが地域の人を覚えるのと同じですね。
豆知識③ 岡っ引きと組むと捜査力が爆上がり
同心が“正攻法”だとすると、岡っ引きは“裏の情報ルート”。
✅ 正規ルート+裏ルート
この2本立てが江戸の捜査の強みでした。
同心はいつ頃なくなった?
一言まとめ:明治の近代警察制度で、同心の役割は消えていきました。
江戸幕府が終わり、明治になると
- 警視庁の設置
- 近代警察制度の整備
が進み、同心という役職は消えていきます。
現代で例えるなら
✅ 旧システムを刷新して組織ごと作り直した
みたいな感じですね。
まとめ:同心を知ると江戸の社会が一気にわかる
同心について押さえておきたいポイントをまとめます。
- 同心は奉行所所属の治安担当の役人(武士)
- 現代で言うと警察官+刑事
- 十手は「武器」だけでなく権限の証
- 与力→同心→岡っ引きの指揮系統で治安維持していた
- 明治の近代警察制度で役割はなくなった
江戸の治安は「武士だけ」で守っていたわけではなく、岡っ引きなど民間の力も使って成立していたんですね。

